【体験談 Vol.2】本当に恐ろしい首コリ。首コリで入院?

『頸性神経症候群』と診断されて入院も勧められていました。しかし良くなる兆しがなく治療を勝手に中断。実体験をブログでご紹介いたします!

この記事は「とにかく首コリがヒドイ!」「心も身体も調子がおかしい。」「原因不明の不調が辛い」「首の治療ってあるの?」という方に向けて書かせていただきました。

Vol.1~Vol.4まであります。文章が長くなりますが、自分自身が体験したことをありのまま書かせていただきました。同じようなお悩みを抱えている方に少しでもお役に立てたらと思います。

ご覧のページはVol.2です。

Vol.1からの続きです

もくじ

旅行中に起きたこと

体調がかなり悪化してから3か月ぐらい経過しました。毎日毎日、症状が出るわけではなく良い時と悪い時を繰り返す感じでした。

そして秋。札幌へ旅行に行きました。某アイドルのコンサートでその日を楽しみにしていました。

しかし、旅行先で変な症状が出てしまって歩けなってしまいました。

旅行当日、朝から身体が変な感じで羽田までの電車の中で妙に汗をかいたり、飛行機の中ではずっと首が痛くて張っていて息苦しい感じが出ていました。

札幌に着いてしばらくすると全身が緊張状態になり硬直し、フラフラで、目がチカチカして、体中が痺れ、手足がまともに動かせなくなって、ちゃんと歩けなくなってしまいました。

札幌のある商業施設の中にいたのですが、意識だけはしっかりあったので自分からお店の人に「ちょっと貧血っぽくてフラフラしてるんですが医務室があったらお借りできませんか?」とお願いしました。

少しするとストレッチャーと白衣を着た人が数人駆け付けてくれて…

「ひゃ!大ごとになる!」と察した私は「大丈夫です。意識はちゃんとありますし歩けますから…」と言って係の人と一緒にフラフラしながら歩いて医務室へと向かいました。

札幌ドームに向かう途中での出来事でした。

興奮と緊張が余計に変な症状を引き起こしたようで医務室でしばらく寝ているとだんだんと身体の緊張や変な症状が取れてきました。

以前から変な症状は繰り返していましたが、こんな酷い症状に襲われたのは初めてだったので自分でも怖くなりました。

なぜ身体がこんなことになるのか自分で理解が全く出来ておらず「私、どうしちゃったんだろう」とずっと考えていましたが「コンサートに行きたい!」という気持ちの方が強く、症状がだいぶ落ち着いたので医務室の方にお礼を言い札幌ドームへと向かいました。

30分程遅刻してしまいましたが身体の方も何とか無事に持ってくれて最後までコンサートを楽しむことが出来ました。

もしあそこに医務室がなかったら…私はどうなっていたか分かりません。それこそ、救急車の騒ぎになっていたかもしれません。本当に助けられました。

札幌から戻ってからも急に体中が痺れてきたり、フラついて歩くのがしんどくなったり、目がチカチカする、息苦しい…等、札幌でなったような強い症状・極度の身体の緊張に度々襲われ、買い物中や駅でなると「また医務室かしら…」と思うこともありました。

札幌での症状はコンサート前で興奮してたせいではなかったんだ…

私、ホントにホントにどうしちゃったの!?って。自分で自分が謎過ぎて。自分の身体で一体何が起こっているのか全く分かりませんでした。

身体の不調は首から?

なにしろ首の異常を感じていたので「自律神経失調症」と「首」との関連をインターネットで調べていました。

ネットで東京脳神経センターの先生が書いた本がヒットし早速購入しその本を読んでみることに。

本を読むと…。もう納得!!

本の内容は首の筋肉が凝り固まることによって自律神経等を圧迫し心や身体に様々な異変が生じる「頸性神経症候群」という病気の紹介でした。

本に出ていた症状が私にピッタリ。「そっか!私、首が悪かったんだ」って、この時初めて思ったのです。

思えば30代前半から、首コリや不定愁訴が出ていて首の検査も数回していたから首が悪いとは思っていませんでした。

「自律神経が失調するから→首が凝るし不定愁訴も出る」と思っていて、「首がこるから→自律神経が失調して不定愁訴が出る」とは思っていなかったのです。

*現在はどちらからも来ると思っていますが、当時は『すべて』首からくると思い込んでいました。専門の先生に診てもらうとこのような強い思い込みが出来る場合があります。

本を読んで首が原因だったんだって納得し、早速その先生がいる 東京脳神経センター に予約を入れました。

予約当日になり病院へ行きました。首や脳のMRI、MRA、脳波、目の瞳孔の検査、平衡感覚の検査やサーモグラフィー等々、色んな検査をしてもらい、「本を読んでもらった通り頸性神経症候群です」と先生に言われました。

(色々検査した割には、詳しい検査結果など説明がなかったな…と思います。)

*このように診断されてしまうとこの瞬間から病気になってしまいます。当時は『すべての原因は首から』と強い思い込みが出来てしまいました。

私は首が細く筋肉も全然なく、おまけにストレートネックで負担がかかりやすく首コリになりやすい首とのことでした。

この病院をいいなと思った理由は「薬を使わずに治療する」ことでした。「薬では根本の治療にならない」という先生の方針が気に入ったのです。過去に薬で大変な思いをしましたので。

病院は東京の虎ノ門にあり、検査や診察は東京へ。治療する場所は全国に何箇所かあり、自分の家から一番近い横浜の『すっきりセンター』で治療を受けることになりました。

楽天的な私は「2-3カ月治療に通えば良くなるだろう」って勝手に思っていました。

地獄のような毎日

治療がスタート。ここからがまさに地獄の始まりでした。

首に吸盤を当てて低周波を流す治療で最低週三回、出来るだけ毎日通って下さいと言われました。

↑髪の毛があると吸盤が付かないので襟足の毛を剃られてしまいます。私は下の方だけ(襟足のみ)でしたが、まるでワカメちゃんのようにたくさん剃られている人もいました。

「首に負担がかかるのでなるべく下を向かないように。」

「重い物を持たないように。」

「15分に一度首を休ませて下さい」

と言われ15分ごとに音が鳴るタイマーを勧められそれを購入しました。

また、「治療を開始すると一時的に体調が崩れることがあります。」と説明を受けましたが、ほんとーーーにっ!酷かった!!!

治療を始めてからよく出ていた症状は…。

  • 歩く振動が首に伝わってきて気持ちが悪くなる。(自分の歩く揺れで酔ってしまって顔面蒼白になることも)
  • 寝ていても起きていてもイスの背もたれに寄りかかっていてもどんな体勢をしていても首が痛すぎる。
  • 毎日のように頭痛が続く。(治療開始後4カ月、毎日頭痛が続きました)
  • 頭をどこに乗せていいのか分からないような首がグラグラするような首が座らないような感覚。
  • 全身の倦怠感、疲労感。
  • 目が回る、フラフラ、フワフワ、グラグラする。
  • 太陽の光は平気なのにお店等の照明の中にいるとフラフラしてくる(目がチカチカしてくるような感じでフラつきが出てる)
  • 今の今までちゃんと歩けていたのに、突然急に身体が硬直するような感じ出てまともに歩けなくなる。
  • 足がむずむずする。
  • 妙にソワソワして何度もお手洗いに行く。
  • テンションが上がったり、緊張したり、ちょっと不安な気持ちになると息苦しくなったり、フラフラしたり、身体が痺れてきたりする。
  • 口の中に血豆が出来る。(血豆は不思議なくらい首の状態が悪い時に出ていました。今はもう出来なくなりました)
  • 死ぬんじゃないか?って思うぐらいとにかく体調が悪い

…等です。

治療をすることによって今までより酷くなった症状、今までなかった症状が出るようにもなりました。

あまりにも辛過ぎました。

わりと前向きに考える人間ですが、さずがにテンションが落ちてしまい最初の頃は母(実母)と電話しながらよく泣いていました。

しかし、こうなったのも全部自分自身の責任。
仕事や運動、趣味や姿勢、日ごろの癖…。これらの生活習慣の積み重ねで首の状態を酷くしてしまったので全部自分が蒔いた種なのです。


身体がおかし過ぎて、ひど過ぎて…。夜寝る時、「私、寝ちゃったら朝目が覚めないかも?」って思うことも何度もありました。

このまま死ぬんじゃないか?って思う程の体調不良です。

自分の身体なのに身体が上手く動かせない。

全身に電流が流れているような痺れている感じ。

首が痛くて、身体が痺れて眠れない日もたくさんありました。

頭がずっとボーッとしている感じで傘を電車に置き忘れる、買い物した袋をどこかに置いてくる、手に持っていた上着をどこかに落としてくる等…何度も何度もやりました。

常に身体に力が入らない感じでご飯を食べていてもお茶碗をポロッと落とす、家の階段を一段踏み外す、洗濯物を干していても立っていられず、膝を後ろからカックンってされたように洗濯物を持ったまま座り込む等…おかしなことをよくやっていました。

フラフラしてちゃんと立っていられず、壁があれば寄りかかる、手すりがあれば掴まる、イスがあれば座る。

フラつきが酷くやっとの思いで家に辿り着き、玄関でそのまま倒れるように大の字になる…

電気治療ってこんなに辛いの?でも良くなるために頑張る!!

毎日のように治療に通う日々。「絶対に治す!」って途中からはムキになっているような感じでした。

「セカンドオピニオンを探せば?」と友達が心配してくれることもありましたが、私はこの治療で良くなると信じきって治療を続けていました。

親とか他の友達も治療前よりも酷くなった私を見て「もう止めれば?(治療を)」と言葉が喉の所まで来ていたかもしれません。

けれど、頑なに治ると信じて治療をする私を見て喉まで出かけた言葉を飲み込んでくれていたのだと思います。

また、お金のことを心配してくれる友達もいました。
交通費を入れて1日約3000円かかる治療を日曜日以外毎日していましたので、ひと月うん万円というお金が出て行きました。

この頃、たいした仕事も出来ず、収入があまりなかった私にとって、ひと月うん万円の治療代は正直キツかったのですが「お金があり過ぎて使い道がなくて困っていたから丁度良かった~」 なんて冗談を言って笑っていました。

症状が辛い時、長い人生で考えたらこんなのほんの一瞬の出来事なんだ!って。今日はちょっと調子が悪いかもしれないけど明日は絶対大丈夫!って思うようにしていました。

こんな状態でしたので仕事(ネットショップ)は一応やってはいたものの、以前のようにお仕事することは出来ませんでした。

出来る限り笑顔でいようと

こんな身体でもジムはやめずに軽い運動だけはしていました。ちょっとでも運動すると気持ちが元気になれるからです。

それと仕事も続けていました。お勤めだったら絶対に無理だったと思うけど自宅で一人でやるお仕事だから何とか続けることが出来ました。

けれど、パソコンを見るのがしんどかったのと、梱包やギフトラッピング等、下を向いてやる作業も多かったので、首が辛くてあまりやる気がなかったのも正直なところです。

「辛いはずなのにいつも前向きでエライね」ってよく友達に言われていました。

後ろを向いてても治らないし愚痴や泣き事を言ってても治らない。だったら楽しく過ごしている方がずっといいですよね。

親や友達と会った時はなるべく「辛いの痛いの」って言わずに楽しく過ごすように心掛けていました。

辛いことも良くなるための通り道って思えたし、今経験していることは自分にとって必要だから。私は今まであまり苦労したことがなかったからこれは精進するための試練なんだって…思うことも出来ました。

出来るだけ笑顔でいることも心掛けていました。

どうにもならない程、身体が辛い時は声を出して泣くこともありました。辛くて泣くというより、悔しくて、情けなくて、泣いてた感じでした。

この頃は現実逃避するかのように楽しいことを妄想する毎日でした。

治療が始まってからよく自己啓発本を読むようになり発想の転換も得意になりました。

下を向くのが辛くて立って掃除が出来ず、膝まづいてやっていると目線が変わるので今まで気が付かなかった汚れを発見することも。いいこともあるんだ~♪って思いながらやっていました。

「良い事に目を向ける」…このような事を意識するようになってきたのもこの頃から。辛い経験によって収穫もたくさんありました。

痛いとか辛いとか…病気の事ばかり考えていたら病気に負けちゃう。いっつも楽しい事、幸せな事を考えていれば自分自身が元気になれたし早く治るような気もしました。

だから。引きこもりにもならず、うつにもならずにいられたのかもしれません。

入院すれば良くなるの?

2か月に一度、虎ノ門の脳神経センターに診察に行っていましたが必ず先生に「うつ」の症状があるか聞かれていました。

この「頸性神経症候群」って『うつ』の症状が出ることが多いそうです。(*原因不明の身体の痛みはうつと診断される可能性はあります。)

入院施設が香川県にあるのですが、入院している人達はみんな自殺を考えたことがある。自殺未遂をしたことがある。…という人達ばかりだと先生は言っていました。

毎日治療に通っているわりになかなか良くならなかった私も入院を勧められていました。

香川県に行って2-3カ月の入院…ということに抵抗がありました。

通院治療は全く苦に思っていなかったのでこのまま通院で治そうと。

ちなみに、入院するとほぼ寝たきりの生活になるそうです。寝たきりでは仮に首の痛みが多少良くなったとしても、普通の生活に戻れば、また重たい頭を支えなければならないのでぶり返すと思いました。

東京脳神経センターの評判

こちらにまとめました。

東京脳神経センターの評判

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