首コリがひどく『東京脳神経センター』で『頸性神経筋症候群』と診断されました。首コリが原因で起こる全身への影響をご紹介いたします。
この記事は「とにかく首コリがヒドイ!」「心も身体も調子がおかしい。」「原因不明の不調が辛い」「首の治療ってあるの?」という方に向けて書かせていただきました。
Vol.1~Vol.4まであります。文章が長くなりますが、自分自身が体験したことをありのまま書かせていただきました。同じようなお悩みを抱えている方に少しでもお役に立てたらと思います。
ご覧のページはVol.1です。
もくじ
はじめに
最初にお伝えしたいのが、専門の病院で言われた通り治療しても良くならないことがあります。少し続けて通ってみても症状が改善しない場合は別の治療法を考えることをお勧めいたします。
私は高額なお金と時間を費やしましたが、一向に良くならずに(むしろ悪化しました)通院を勝手に止めてしまいました。専門の人が言うことも鵜呑みにしてはいけないことを学びました。
通院していた頃は本当に壮絶な毎日でした。首コリの治療に関して、疑問を抱いている方やこれから治療を始めようと思っている方に少しでも参考になれば嬉しいです。
それと、私が通っていたのはずいぶん前のことです。現在は治療方法など変わっているかもしれませんが、首コリの怖さだけでも知っていただけたら嬉しいです。
頸性神経筋症候群
私は40歳の時に東京脳神経センターで「頸性神経筋症候群」と 診断されました。
頸性神経筋症候群とは?
首の筋肉(頚筋)の異常により、頭痛、めまい、自律神経失調症が起こる疾患。
首の筋肉に過度な負担がかかると、筋肉は疲労して過労状態となり、変性が生じて硬縮が起こり、頚性神経筋症候群の三大症状(頭痛、めまい、自律神経失調症)が現れ、体調不良となる。この状態が長く続くと、うつ症状(頚性うつ)が現れる。
東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉が、一向に治らない不定愁訴の患者の首後方にある筋肉に共通の異常を発見したことで命名された疾患群。また首こり病は筋肉の異常緊張が原因の病気である。
引用元:Wikipedia
私は首の痛みや不定愁訴(原因の分からない不調)は33歳の頃から出始め、何年もの間「首が悪い」と言うことを知らずに過ごしていましたが 40歳の時に始めて首が悪いと言うことを知り「頸性神経筋症候群」の治療を始めました。
なぜここに通ってみようと思ったかというと、ここの先生(松井孝嘉先生)の本を読んで何もかもが自分に当てはまったからです。
首が悪いと身体や心にどんな影響を及ぼすかご存知ない方や首が悪いことを知らずに謎の不定愁訴に悩んでいる人も多いと思います。
いろいろ病院へ行っても原因がよく分からずどうして良いか路頭に迷うような気持ちになっている方達に。少しでもお役に立てたら…と言う思いで書きました。
一つだけご理解いただきたいのはここに出てくる東京脳神経センターでの「低周波の電気治療」を批判するものではありません。
「たまたま私には合わなかった」というだけの話で「電気治療」で治っている方もいらっしゃると思います。
治療には合う合わないの個人差がありますので一つの意見として参考にして頂けたら…と思います。
体調不良に悩みトンネルの中にいるような気持ちになっている方々に小さな希望の光が見えたら…。伝える役目が少しでも果たせたら私は嬉しく思います。
長時間のパソコン作業
私は30歳の時から、パソコンを使って家でお仕事を一人でやっていました。一人で、しかも自宅でのお仕事だと仕事があればあるだけやってしまう。
このお仕事を始めてから数年間お仕事が尋常じゃないほど忙しく、ほとんどお休みも取らず、運動もせず、外出もあまりせず、仕事に没頭する毎日でした。
酷い時は朝起きてから寝るまで、寝ている時間以外ずっとパソコンを見ていたり、ご飯食べる時間も惜しくて立ったまま食べたり仕事をしながら片手で食べたり、疲れきってお風呂で寝てしまったり…
疲労とか痛みとか…身体からのメッセージを無視して仕事をし続けました。
もともと好きで始めたお仕事なのでどんなに忙しくても嫌々やっていた訳ではなく、好きだからこそ無理していることに気が付かず、やり続けてしまったんだと思います。
身体がおかしい
ある年の秋…。身体の異変に気付きました。
その頃良く出ていた症状は、パソコンを見ていると目がチカチカして気持ちが悪くなってくる。フラフラ・フワフワする。めまいがする。頭から顔半分が痺れる。マウスを上手く動かせない。尋常じゃない程、肩や首がこる。
二階から一階に荷物(ネットショップを運営していましたので)を運ぶ時に段ボールを抱えたまま階段から転げ落ちるんじゃないかって何度も思いました。
はじめは、運動不足で肩コリからくる症状だと思いマッサージに通うようになりましたが一時的に良くなってもまた仕事をすれば同じような症状が出てしまい、効いてるのか効いてないのか…?良く分からない感じで症状が良くなったり悪くなったりをしばらく繰り返していました。
ストレス?
次の年の夏…。また酷い症状に襲われるようになりました。
その頃良く出ていた症状は
- 座っていられない。(同じ姿勢を保てない)
- 立っていると足の感覚が何となくおかしい。(足首に力が入らない感じ)
- 喉の異物感。
- 意識して深く呼吸をしていないと息苦しい感じ。
- 目がチカチカする
- クラクラ、フワフワする
- 手や顔、頭などがしびれる
- (パソコン作業中)マウスを動かしにくい
とにかく身体がおかしい。
病院に行かなくちゃ。でも何科??って思っている時にちょうど風邪をひいてしまって「内科、神経科、心療内科」の看板を掲げている近くの病院に行ってみました。
風邪の他にもこんな症状がある。と先生に話すと…症状が脳から来ているのかどうか目の動きや手足の動きを見る簡単な検査をしてもらい、先生から「ストレスからくる症状ですね」と言われました。
「ストレス??」私は意味が分かりませんでした。
当時ストレスの意味を勘違いしていて、人間関係とか家庭のトラブルとか「心の問題=ストレス」だと思っていたのです。
特に抱えている問題もなく(義理親問題はありましたが。詳細はこちらに)、ただ大好きなお仕事をやっているだけなのに何がストレスなんだろう?って。
身体にかかっているストレスの事を理解していなかったのです。
その時は、まさか「ストレス」って言われると思わなかったのでショックを受けたのを覚えています。
薬に支配される
病院で精神安定剤を処方されてここからが薬との戦いの日々でした。
一番最初にもらった薬は眠気が強く、眠り猫のようになってしまいました。それを先生に告げると別の薬が処方されました。
その薬は、最初の数カ月は自分に合っていたようで身体に出ていた症状がだいぶ軽減されました。
同時に、もしも脳とか首とかの異常だったら…と思ったので、再度、脳神経外科でMRIを撮りましたが異常無しとのこと。
「そっか。やっぱりストレスか…」
「朝昼晩、ちゃんと薬を飲んでいれば治りますから」と病院で言われた通り毎日3回薬を飲み続けました。
気持ちをリラックスさせるような作用のお薬だったのに、なぜか元気になり過ぎてしまいました。
この頃、めちゃくちゃ仕事が忙しく、身体の不調も落ち着いていていて身体も動くからまた無理して仕事をし続けていました。
食欲が抑制されていたのか、食べる量が減り、数か月で10キロぐらい体重が落ちたので親や友達に会うたび「大丈夫~??」と心配されました。
しかし、本人はいたって元気!!みたいな感じで、今振り返ると心も身体も食欲も全て薬にコントロールされていたように思います。
精神安定剤は「太る」人の方が多いように思いますが、私は激ヤセしました。リラックスする作用がある薬のはずなのに、異常に元気が出たのが今思うと不気味です。
数ヵ月後、先生の判断で薬の内容が変わりました。
薬が変わってから今度は副作用との戦い。毎日毎日眠くてダルイ。やらなきゃならないことがいっぱいあるのに身体が動かない。
眠いことがこんなに辛いのか?って思いました。
辛くって辛くって、どうしても薬をやめたくて…
けれども、先生に相談しても「今、あなたに必要なのはこの薬ですから。」って言われてしまう。
ここの病院じゃダメだと思って他の心療内科に行ってみましたが、やっぱり精神安定剤を処方されてしまって。(今思えば心療内科に行ったからなのですが^^;)
ここでもらったお薬を飲み始めたら母乳が出てしまいました。子供がいない私はビックリしてしまい先生に相談したら、違う薬に変えてくれましたが「薬はやめたい」って言っても、やっぱり以前の先生と同じように「今あなたにはお薬が必要だから。」…と言われてしまう。
相談してもダメなんだ…と思い、少しずつ量を減らしながら自力でやめて、結局、約一年、薬にお世話になりました。
薬をやめると副作用はなくなりましたが今度はもともとあった身体の症状が出るようになってしまい、薬を飲めば副作用、止めれば体調悪化で、この頃は自分の身体が何がなんだか分からない感じでした。
それにしても首が痛くて、だる~い。なんか、首変だよね?
そう思って前に行った脳神経外科とは別の所に行ってみました。
検査をしてもらうと「ストレートネック」と言われたぐらいで特に異常なし。
ストレートネックは頸椎にカーブがなく真っ直ぐで首や肩に負担がかかり易い。
「でも、こんな症状があります。」…と不定愁訴の説明をすると「心因性のもの」と言われて、また精神安定剤を処方されました。(さずがに飲まなかったけど…)
そっか。やっぱり私ってストレスが溜まり易いのね。
「私はストレスからくる自律神経失調症なんだ」と思いなんだかもう諦める感じで…。
整体とかあっちこっち通いながら、だましだましの日々。症状が良くなったり悪くなったりをずっと繰り返しながら、近所にジムが出来たのでそこへ通うようになりました。
耳鼻科へ行ってみたけど
ジムに通い始めると確実に運動不足から来る症状だったのか!って 納得がいくかようにどんどん元気になっていきました。仕事から離れて全く違うことをする時間が出来たのも良かったのかもしれません。
この数年、本当に身体を酷使しながら仕事をしてきたことを反省し全身凝り固まった筋肉が少しずつほぐれていくのを感じながら最初の頃は運動をしていました。
入会から3年位の間は、もともとあっためまいやフラつき、痺れたり目がチカチカする…といった症状もあったけど以前に比べると随分軽くなりました。
けれど、やっぱり症状はなかなか消えず時々症状が強く出る時もあり、また病院を変えて3か所目の脳神経外科で脳と首のMRI・MRA検査を受けてはみるものの、やっぱり「ストレートネック」と「心の問題」って言われるだけ。
また精神安定剤を処方されそうになりましたが「薬は飲みたくない」と言って断りました。
三半規管?耳が関係しているかも…?と思い、「めまいの名医がいる」とTVで紹介されていた耳鼻科に数ヶ月待ちで予約をして行ってみたこともありました。
そこの病院では「あえて。病名を付けるなら内耳性めまい症」と診断されて大量のお薬が出ました。
「あえて」って無理やり病名を付けた感じ??
この頃、薬にはうんざりしていたので結局飲まず納得がいくような説明もなく、なんとなく不信感を勝手に抱いてしまった私はそこの病院へは二度と行くことはありませんでした。
多分、自律神経失調症とホルモンバランスの乱れだろうと自己判断して、もう別にどうでもいいや~みたいな半ば諦め。こんな症状と上手く付き合っていくしかないや~って。
目が回ったりフラフラしたりするのは、もう当たり前のようになっていたのでそんな症状があっても仕事もしていたしジムにも行っていました。
一体どこが悪いの?
ジムに通い始めて3年半位経った頃。
また身体が尋常じゃない位おかしなことに。数年前の酷かった時よりもっとおかしいかも??
この頃、毎日毎日が本当に楽しくって充実していました。
以前はバカみたいにお仕事をしていましたが、この頃は仕事と私生活のバランスが上手く取れている感じが自分でもしていました。仕事といい距離感を保てているような感じです。
この頃は義理親問題もなく本当にストレスフリーの毎日。なぁ~んの悩み事もなくとにかく毎日が本当に楽しくて充実していました。
けれど、身体はおかしい。心の問題から身体に症状が出ているのではないことは自分でも分かりました。
あまりにも調子が悪く、近所の内科に行きましたが異常無しと言われました。
「運動中フラフラして貧血みたいになる」と言うと、
「じゃあ、運動がストレスになっているんだよ。」と。
「医者は病気は治せるけど調子が悪いのは治せないからね」と言われ、そりゃそうだけど…ちょっぴりガックリ…。
今まで病院に行くと必ず「ストレス」「心の問題」って言われていて、でも、この頃はストレスって言われても何がストレスになっているのか全く理解出来ずにいました。本当に理由が見つからなかったのです。
この頃良く出ていた症状は…。
- 全身が痺れてきて身体に力が入らなくなる。
- 身体が緊張している感じで硬直する。
- ご飯を食べた後とか急に目が回ってくる。
- 変な汗が出てくる。
- 汗をかいた後、フラフラしたり痺れが出たりする。
- テンションが上がったりちょっと緊張するとフラフラしたり痺れが出たりする。
- 息苦しい。
- 全身の倦怠感、疲労感。
- 夏は熱中症のような症状が何日も続く。
- 脳貧血を起こす一歩手前のような意識が遠のく感じになる。
- 首が締め付けられるような圧迫感があって苦しい。
- とにかく首が張っていて痛い。
私、どうしちゃったんだろう??絶対にどこか悪いのにどこが悪いのか分からない。病は気からって言うけど。気のせい?でもこの症状、気のせいではないと思う。
自問する日々が続きました。