『東京脳神経センター』での治療体験ブログです。『すっきりセンター』で低周波治療を続けていても全く改善が見られないため鍼治療に変えました。鍼治療で良くなってきた矢先、ムチ打ちに…
この記事は「とにかく首コリがヒドイ!」「心も身体も調子がおかしい。」「原因不明の不調が辛い」「首の治療ってあるの?」という方に向けて書かせていただきました。
Vol.1~Vol.4まであります。文章が長くなりますが、自分自身が体験したことをありのまま書かせていただきました。同じようなお悩みを抱えている方に少しでもお役に立てたらと思います。
ご覧のページはVol.3です。
Vo.2からの続きです。
もくじ
トリガーポイント鍼治療
すっきりセンターで、低周波の電気治療を始めて一年が経ちました。
良くなったり悪くなったりを繰り返していてもうすぐ完治するんじゃないかって思う程、調子のいい時もあれば悪くなるとどん底のような体調不良に襲われていてその体調不良が数日ではなく平気で2-3週間続いてしまいます。
治療を始めた頃は良くなったり悪くなったりするのは良くなる過程でどうしても出てしまう。と説明を受けていたので仕方ないと思っていましたが、さすがに一年も経つとこの治療正解なの?って思うようになってきました。
治療を始めて半年経ったあたりから少しずつ疑問を感じ始めていたと思います。
でも、『善悪の判断が出来なくなっていた』のと『せっかくここまで続けてきたのだから』…という気持ちがあって、この治療正解なのかな?と思いつつも他の治療を考えるという思いがあまりなかったのです。
けれども、少しづつ…首に関する他の本を読んでみたりインターネットで何か情報がないか調べてみたりしていました。
ネットで調べていると「トリガーポイント」という言葉が目にとまりました。なんとなく聞いたことはあるけれど詳しくは分からなくてそれからトリガーポイントについてちょこちょこネットで調べるようになりました。
ある時「トリガーポイント治療」をしている鍼治療院のサイトにヒットしました。
「う~ん。ここ、なんとなく気になる…」
鍼は以前もやっていたことがありました。筋肉のコリ固まった所に直接鍼を打つものではなくツボにアプローチしていく鍼治療です。
「う~ん。でも、鍼かぁ。どうなのかなぁ~」って感じでした。
色んな治療法を視野に入れつつ電気治療の毎日が続きました。
↑電気治療を始めた頃はお風呂上り頭にタオルを巻くも辛かった。パーマはロットが重くて首が尋常じゃない程痛くなり毎回命がけでした。
良くなっている人を見たことがない??
春になり、調子のいい日が少なくて体調不良の日々が続いていました。治療を始めて一年以上も経っているのにまだこんな体調不良に襲われる。
この治療は良くなってきたって実感できる時もあってもうすぐ完治かも!?治療から解放されるかも!?って思うこともあったので続けていれば絶対に良くなるって思っていたのですがやっぱり何か違うんですよね。
約1年4か月、しかも毎日のように治療をしているのに繰り返し襲ってくる体調不良にいい加減うんざりしていたのです。
以前ネットで調べた「トリガーポイント治療」をしてくれる鍼治療院に藁をもつかむ思いで電話をしてみました。
首がこうで、こんな症状があって、今こんな治療をしています。という事を電話で告げたら、
「その病院って東京ですか?」と治療院の方に聞かれ「はい。東京脳神経センターで低周波の電気治療をしています。」と私が答えると、
「僕、その治療をやっていたんですが(←スタッフとして)良くなっている人を見たことがない…」
と言われ、私、本当にビックリして「ここに通ってみよう!」って気持ちになり早速予約を入れました。
私、この時「スゴイ出会いをしたかもしれない!運命の出会いかもしれない!!」って思って鳥肌が立ったのを覚えています。
鍼治療
鍼治療がスタートしました。
トリガーポイント鍼治療とは筋肉の悪くなった所に鍼を打っていく治療方法で私の場合は首を中心に肩や腰など全部で40~50本ぐらい鍼を打ってもらいます。
最初のうちは毎週来てくださいとのこと。
もともと毎日電気治療に通っていた私にとって週に一度なら全然楽勝!そして、今まで通っていた「すっきりセンター」での低周波の電気治療は鍼を始めてからピタッとやめました。
鍼治療は最初は効果があまり分からなかったのですが、3回目ぐらいから「あれ?」って思うようになり身体の調子が少し良くなっていることに気が付きました。
もしかしたらこの治療、私に合っているかもしれない。希望の光が見えた気がしました。
少し回を重ねていくと不思議な感覚になりました。
「自分の肉体が戻ってきた感じ!!」
電気治療をしている時は身体にいつも力が入っていないような感覚だったので、自分の身体なのになんか自分の身体じゃないみたいな…
この自分の肉体が戻ってきたような感覚は本当に不思議でした。
なんだか大袈裟けど、生きている実感が湧いたと言うか…
「あっ、私、生きてる!」
鍼治療を始めてから身体がグラグラと揺れる感じが減ってきたように思い、それを先生に告げると「電気治療で30分ぐらい電気の振動で頭が揺らされてしまうので脳がそれを覚えてしまっていたのかもしれない」と言われました。(首に吸盤を付けて電気を流すのでその振動で治療中は頭が揺れます)
たしかに。3.11の地震の後、何度も繰り返し余震が起こっていて地震が起きてない時でも「いつも揺れているみたい」と「地震酔い」を訴える人が増えましたよね。
人間の脳には速度や回転の情報を蓄えるシステムがあるそうで個人差はあるものの地震の揺れを脳が覚えてしまって、ずっと揺れを感じてしまう人が増えたようです。
電気治療を止めてからグラグラする揺れを感じなくなったのは「地震酔い」と似たようなことが私の身体(脳)にも起きていたのだと思います。
3.11のあの大きな揺れが最初は自分のめまいと勘違いした程、めまいの症状が日常的にありました。
先生は東京脳神経センターのあの治療に疑問を抱いていたそうです。
まさかのムチ打ち
鍼治療を始めてから週に1度~2週に1度のペースで治療を続けていました。
3-4か月目からは2週に1度の頻度で通っていて酷かった頃と比べるとかなり調子が良くなっていました。
そのうち、3週に1度、ひと月に1度になるのかな…?なんて思っていた矢先。
交通事故をやりました。
ある日。旦那さんが運転する車の助手席に乗っていました。隣で乗っているとなんだか運転がフラフラしているように感じたのです。ふっと隣を見ると旦那さんの頭がグラグラしているではありませんか!?そして大きなイビキ!
「ちょっと!ね!!大丈夫??」って言っているのもつかの間。
横断歩道の所に立っている白いポールが目の前に見えた瞬間
「ぶつかる!!」
ガシャーン…。
速度はあまり出ていませんでした。交差点での事故でしたが歩行者や対向車もいなく、自分達の車がポールに突っ込むだけの事故でした。それが本当に不幸中の幸いでした。
私は旦那さんが運転中に死んでしまった!という恐怖とポールにぶつかる瞬間も目にして、恐ろしい体験をしました。
ポールにぶつかって車は止まり、そうすると旦那さんが「あれ?え?なにこれ?わーーーー」と言って急に意識が戻り状況を見て驚いてました。
「どーしたの?寝ちゃったの?」と聞くと、「眠かったわけじゃない。お腹が痛い」と言うのです。
フラフラ運転が始まる少し前、お腹痛いからコンビニ行きたいと言っていたのです。
後になって分かったことは…この症状は「迷走神経反射」だったようです。(こちらに書かせていただきました。)
事故は大したことなかったのですが軽いムチ打ちをやってしまったよう…。私の首、呪われてる??
鍼治療でだいぶ良くなってはいたものの、まだ首に痛みや痺れがあって不定愁訴もあったので最初はムチ打ちをしたことに気付きませんでした。
事故から数日経ってからどーも調子がおかしい…。事故前と比べて症状が悪化している。
事故後、良く出ていた症状は…
- 緊張する感じで妙にソワソワする。
- お腹が緊張して何度もお手洗いに行く。
- ちょっとテンションが上がっただけでフラフラしたり痺れたり息苦しくなったりする。(急いだり、焦ったりした時も同様の症状が出る)
- 低気圧に過剰反応する。(雨の前の日とか特に首が痛くなったり、体調を崩す)
- カフェインに過剰反応する。(カフェインを取ると体調が崩れる)
- 全身の倦怠感、疲労感。
- パンダの呪いが約1年続く。
さて…パンダの呪いとは?
なぜか謎の目の周りのかぶれが出るようになってしまいました。本当に意味不明です。
まつ毛のキワの所がかぶれてしまい皮膚科に行って塗り薬をもらいましたが今度、その薬の副作用で目の周りが殴られたように赤くかぶれて大変な思いをしました。
化粧かぶれや食品のアレルギーも今まで一切なく、アレルギー検査をしても原因は分からず、結局約1年の間、目のかぶれが続きました。
首を痛めてしまったことによって身体のバランスが崩れたのか…。本当に謎です。
かなり改善されていた緊張感等も再び強く出るようになりました。
せっかく良くなってきてたのに。なんで私の首ばかりこんな目に合うの?って落ち込んだ時もありましたが落ち込んでも仕方がない!
「なかなか治らないのは私にはまだまだ人生の修行が必要なんだ」「私はこの首ちゃんに色んな経験をさせてもらっているんだ。首ちゃんありがとう」って思うようにしていました。
交通事故も「大変だった」って思うのではなく「これぐらいで済んだから良かった」って思うようにしました。
「大変」って…「『大』きく『変』われる良いチャンス」なんだと以前読んだ本に書いてありましたが本当にそうだと思います。
いちいち「大変!大変!」って物事に振り回されるのではなく、起こる出来事全てが自分にとって向上するチャンスなんだと。
それが例え一時的に自分にとってマイナスな出来事だとしても、それを経験することによって必ずプラスになって自分に返ってくる…と。
「私って遠回りが多いな~」って思う時もあるけれど、遠回りするからこそ見えてくる美しい景色があるわけだから人生生き急がなくてもいいのかなぁ~って。
30歳の時、一人で今の仕事を立ち上げて身体のことも考えてあげずにずっと突っ走ってきたから少しスローペースで進みなさいってことなのかもしれない。
↑このソワソワしてやたらトイレに行きたくなるという症状がよく出ていました。何度もトイレに行くのが明らかに異常な行動のように思えて自分でも正直不気味でした。このソワソワ感はしばらく続きました。ムチ打ちの影響だったのかどうかは…謎ですが。
運動も注意が必要
ムチ打ち後、しばらく週1で治療をしていて首以外は調子がよく不定愁訴がだいぶ減ってきたように思いました。
調子がいいからってジムでの運動量を増やしてしまうとまた首が悪化してしまう…。
首がすぐにオーバーワークになってしまうようで治療院の先生から少し運動を調整しながらやってくださいと注意を受けました。
「走る。跳ねる。ターンする」私の三大ご法度です。
エアロビクスやダンスのような跳ねたりターンしたりするレッスンは軽めのクラスで、尚且つ自分で動きを調整しながら。
また、ランニングマシーンでは走るのはNGなので歩くだけにするなど工夫しながら運動しています。
*結局、後々…このランニングマシーンで歩くだけでもダメだとパーソナルトレーナから注意されました。外をウォーキングするのは問題ないけどベルトの上を歩くのは上下運動の繰り返しだから…だそうです。実際に歩くぐらいいいかな~と思って続けていると首の状態が悪化してしまいます。
「首がオーバーワークになってるから運動を2週間ストップしてください」と先生から指示を受けたこともありましたが、運動しないとそれはそれでまた首に悪影響ということも分かりました。
運動不足になると血流が悪くなって首コリが悪化してしまうのです。やり過ぎもやらな過ぎも良くなくて程良く運動をしながら治していくのが私には合っているようです。
体幹を鍛えることも勧められました。体幹がしっかりしていないと姿勢が保てなくなり身体のバランスも崩れてしまうからです。
先生と話していると「悪いのは首一か所」ではないんだ!ということが良く分かり「身体は繋がっている」ということをあらためて感じます。首を治療しつつ自分でも強い身体を作っていなかければならないのです。
電気治療をしている頃は仕事もやる気が出なくてなんとなく続けているような感じでしたが、仕事にも意欲が湧いてきて再び「お仕事って楽しい!!私、やっぱりこの仕事が好き!」っていう思いも出てきました。
しかし、パソコンを見たり下を向いて梱包作業をする私のこの仕事は首に負担がかかりやすいのでちょっと長時間やってしまうとすぐに首疲労が起きたり痛みが出たりしています。
首の状態が悪くなると不定愁訴も酷くなる…と言う感じです。
電気治療をしている頃は「多くを望まないから普通の生活がしたい」「普通に歩いて普通にご飯食べて、普通に生きていければそれでいい」って思っていました。
多くを望むことが出来ない程、過酷な毎日だったのだと思います。
けれども、鍼治療を始めてから「もっと運動したい」「もっと元気になりたい」「旅行にも行きたい」「あれしたい、これしたい」ってだんだんと欲も湧いてきました。
電気治療している頃も意欲的になる時もたくさんあったけれど本当に手の届かない事を妄想している感じで現実の自分とは相当かけ離れている感じがありました。
先生に「どこまで目指しますか?」と聞かれたことがあります。(どの程度まで治したいか…という意味で)
ずっと長いこと色んな症状を抱えているとそれが当たり前になってしまって例えばフラつきが出ていても「いつものこと。これぐらいは仕方ない」って思ってしまうもの。
「自分で『これぐらいは仕方ない』って思っちゃうとそこまでしか治らないからゼロを目指しましょう!」って言って下さったのです。
この時、私、「あっ!私、ゼロを目指していいんだ。ゼロを目指せるんだ。」って思って先生のその言葉にとても感動し今でも忘れられません。
10年近く色んな症状があってそれが当たり前だった私でもゼロを目指せるんだ!って。